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I Can't Let Go [music]

中学に入って洋楽を聴くようになった。最初はラジオから流れてくるヒット曲。そのうちサイモンとガーファンクルに夢中になり、アルバムを全部そろえた。
友達から教えられてビートルズにのめり込む。誰もがそうだった。でもみんなと違ったのはそこから時代を遡ったということ。
高校へ入るとみんなそれぞれ流行りのロックを聞くようになった。当時の流行りのロックといえばレコード会社はワーナー・パイオニアだ。そんなワーナーのカタログには見向きもせずに東芝のカタログを遡って行った。
当然突き当るのは日本でいうリバプール・サウンド。
最初にお気に入りになったのは一番ビートルズに似たストレートなロックンロールのスゥインギン・ブルージーンズ。キャッチーなギターのフレーズがたくさんあったハーマンズ・ハーミッツ。今でもEMI系のブリティッシュ・インベイジョンのバンドはどれも大好きでCDを見つけたら買ってるけど中でも好きなのはホリーズだ。
日本ではハーマンズ・ハーミッツと同様のポップ・バンドとか「バス・ストップ」だけとか、グラハム・ナッシュのいたバンド程度の扱いでしかないけど、そんなことはないんですよ。

考えてみるとホリーズのサウンドが一番ビートルズに近いというか、一番ビートルズの路線の後追いをしたのがホリーズだったということ。適度なビート。ストーンズらほど黒い影響を受けていず、コーラスもあり、12弦も取り入れた。ボブ・ディランのカバーアルバムを出すくらいだから、グラハム・ナッシュとバーズのデビット・クロスビーが手を組んだのもわかる。

そんなホリーズの中で一番好きなのがこれ。


オリジナルだと思ってたら、エビー・サンズっていうえべっさんみたいな名前の女性シンガーのカバーだった。

以前「ロック・クロニクル」っていう本に原稿書いた時にライター全員のアンケートがあり、60年代の曲で一番好きな曲という質問に対して、私はこの曲 I Can't Let Goを挙げた。もし自分でバンドを組んだならぜひともレパートリーに入れたい曲の一つだ。
ポール・マッカートニーはこの曲を聴いて、コーラスの一番高い音をトランペットの音だと思い込んでいたという。
ホリーズの3声のコーラスもこのグループの高い評価の一つだ。
小型ビートルズなんて悪口もあるけれど、いいバンドだと思うよ。

L10065074.jpg
ホリーズの最高傑作って言われてるアルバム↑。ずっと探しててアマゾンでも品切れで、買わないうちに買えない身分になっちゃったんだ。でもそのうちきっと買います。楽しみは先延ばしでもいいだろう。
タグ:ホリーズ
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夏の塩

自分も洋楽はS&Gからでした。やはりどこかの四つ角で頭殴られるというか、ころんで掴んだものが美しく見えるというか、深くなっていくには人それぞれSOMETHINGがあるのですね。
by 夏の塩 (2009-04-28 23:19) 

petbottler

>夏の塩さん

あの頃、CBSソニーが大々的なキャンペーンをやったおかげで、サイモンとガーファンクルに手を出した中学生がとても多いんですよね。
立派なブックレットもくれましたし。
ビートルズもブックレットくれて、それでずいぶん勉強しました(笑)
by petbottler (2009-04-30 05:30) 

paddies

おはようございます。
中学生の頃、最初はみんな同じものを聴いて喜んでました。
それが半年くらい経つと、それぞれ自分だけのモノを探し出していったような記憶があります。
ツェッペリンやELP・・・ディープパープルに行った友人が多かったです。
by paddies (2009-05-01 07:04) 

petbottler

>paddiesさん

お返事が遅くなってごめんなさい。

そうなんですよね。興味の方向がだんだん違ってくるようになって。

>>ツェッペリンやELP・・・ディープパープル

みんなワーナーなんですよね(笑)
by petbottler (2009-05-04 22:31) 

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